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札幌市 司法書士 黒瀧文恵のブログ

仕事のこと、趣味のこと、日常のあれこれについて綴ったブログです

任意後見契約のメリット・デメリット

成年後見 任意後見契約

 

クーリングオフのイラスト

こんにちは。

札幌在住 司法書士 黒瀧文恵です。

朝から雪が降って一面銀世界です。

さすがに自転車はもう乗れません。

今回は任意後見契約についてのお話しです。

 

任意後見契約とは

任意後見契約とは、本人が、自分で選んだ後見人に対し、認知症等の精神上の障害により判断能力が不十分になったときに、自分の財産管理や療養看護について代理権を与える委任契約のことです。

以前のブログで成年後見制度について書きました。

成年後見制度には、法定後見と任意後見があります。

fumiekurotaki.hatenablog.com

 

 

任意後見契約のメリット

自分で後見人を決められる

法定後見は家庭裁判所が後見人を選任します。

それに対して、任意後見は自分が後見人を選ぶことができます。

将来、認知症等なったときに財産管理や身上監護をする人というのは、自分にとってとても重要な人物になります。その人をあらかじめ自分が選べるということは大きなメリットです。

代理権の範囲を自由に決定できる

任意後見契約は当事者の合意による契約のため、相手に与える代理権の範囲を自由に設定できます。自分のライフプランを立てて、それを実現するためにどのような代理権が必要なのか決めることができます。

デメリット

自分で後見人を選ばなければならない

「自分で後見人を選べる」ことはメリットでもありますが、デメリットにもなり得ます。安心して任せられる人が身近にいればいいのですが、そうでない場合、探すのは大変です。司法書士や弁護士を任意後見人に選ぶ方も多くいますが、人対人の関係なので相性もあります。任意後見人は本人にとって重要な人物となりますので、自分に合う人を探しましょう。

報酬額を決めることが難しい

法定後見に場合、後見人に支払われる報酬額は家庭裁判所が決定します。

任意後見の場合、当事者の契約ですので、報酬額は自由です。この報酬額を決めることは、任意後見契約がどのような内容なのか、どれだけ後見人に代理権が付与されているのかによって変わってきます。法定後見の家庭裁判所の審判による報酬額が一つの目安とはなります。

まとめ

任意後見契約は当事者の意思によって自由に決められます。その「自由」がメリットにもなるし、デメリットにもなり得ることがわかります。

そうは言っても自分の個人的な考えですが、元気なうちに将来の財産管理や身上監護をする人を決めておくことは、老後の安心に繋がるのではないかと思います。

任意後見は、自分のライフプランに合った内容にカスタマイズできますので、法定後見よりも本人の意思を尊重した制度です。