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札幌市 司法書士 黒瀧文恵のブログ

仕事のこと、趣味のこと、日常のあれこれについて綴ったブログです

相続登記をしないで放置するとどうなるの?

 

相続のイラスト

こんにちは。

札幌在住 司法書士の黒瀧文恵です。

今回は相続登記について書きます。

相続登記とは

相続登記とは不動産を所有していた方が死亡した場合、相続人に名義を変更する登記のことです。

相続登記はいつまでにしなければならないの?

相続登記をいつまでにしなければならないという期限はありません。

罰則もありません。

ですので、何十年も相続登記をしないままの方もいらっしゃいます。

ですが、いよいよ相続登記をしなければならないときが来ます。

どんなときかというと売却するときです。

亡くなった方の名義のままで売買の登記はできません。相続の登記を行った上で売買の登記をすることになります。

そこで、ずっと放置してやらなかった相続登記をいざしようとしたときに困ることがあります。

困ること

相続人が当初より増えてしまい、権利関係が複雑になる可能性があります。

 

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父が平成10年に死亡しました。

このときの相続人は母B、長女C、長男D、二男Eの4人です。

父名義の家は母が現在も暮らしている家なので、母の単独所有にしようと4人で話し合いました。この話し合いを遺産分割協議というのですが、相続人全員の合意があれば法定相続分とは違う内容で相続することができます。

 

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父が平成10年に死亡しました。このときは父名義の家の相続登記は行わず、そのままにしました。

平成28年4月にDが死亡しました。

その後、そのままにしていた亡父名義の家を母の単独所有にしようと考えました。

相続人は、B、C、Eだけではありません。

Dの相続分を承継したF、G、H、IもAの相続人になります。

相続人全員合意で母の単独名義にしようとしても、例えばIが疎遠で連絡が取れないとか、行方不明になっていたら、なかなか話しが進みません。

相続人が増えれば増えるほど、用意しなければならない書類も増え、話し合いがまとまらなくなる可能性が高いです。

それ以外に困ることは、相続登記に必要な書類が取得できなくなるということです。

札幌市をはじめ多くの役所では、住民票の除票や戸籍の附票は、死亡後5年間しか取得できません。

上記の書類が取得できない場合は、別の書類を用意して登記申請することになります。